これこれ、スペシャルサンデー!
一回挑戦してみたかったんだ。
もう今日はカロリーなんか気にしないで
思いっきり食べちゃうぞ。

エルはちょっとだけ自分のことを話してくれた。
死の病にとりつかれた彼の妹は
自ら命を絶とうと毒を隠し持っていた。
「…あいつからコレを取り上げたのは
 間違いだったのかもな……」
彼の妹は苦しみ抜いて死んだという。

そんな顔しないで。
だいじょうぶ。私、ちゃんといなくなるから。
未来に闇を遺したりしないから。

夏にはちょっと早いけど、大好きな海に来た。
ゆっくり歩いて、うちから三十分くらいの砂浜。

「お前、本当にこんなことで満足なのか?
 美しい服や旅行や−−−
 もっと、贅沢を望まないのか?」

エルはふしぎそうに訊く。
だって、ほかにほしいものは…
明日笑っている友達や
秋に実る果物、来年の春に産まれる子猫。
だから、今手に入るものはこれで充分。

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